グイグイとススメ
親戚に、私の4歳上の女性でお医者さんになった人がいる。
私は15年前ぐらいに、一度しか会ったことないんだけれど、
その柔らかい物腰と表情、佇まい。よく覚えている。
おばちゃんを通して、彼女の人生を聞いてきた。
その道は決して順風満帆というわけではなかった。
受験は何度もチャレンジしていたし、卒業後も自分のいきたいところへたどり着くために、あちこち苦労を重ねていた。
彼女は独身で、かなりセンシティブでストレスフルな仕事をしている。
プライベートは、ほぼないと言っても過言ではない。
自分の人生の時間のほとんどを、患者さんに向き合うことに使っている。
そんな彼女を、おばちゃんとおじちゃんは全面的にサポートしている。
毎週食事を作りいき、洗濯したり、家事をしたり。
おじちゃんは、そんな状況をこう言っているそうだ。
「◯◯が、世の中のために働いている。そんな娘をこうやって支えていることは、間接的に世の中のために働いていることになるんじゃないか?たとえ、親バカと言われようと、間違っていないよ。」
素敵だなぁと思う。
そして、同世代の彼女の毎日に、刺激を受けた。
私は、彼女のように自分の人生すべてを捧げる、なにかひとつがあるわけではない。
子どもも夫もいて、仕事だけではなく守りたいものもある。
そんな私だからこそ、やりたいこと、できること、社会にとって恩返しができることがあるはずだ。
毎日を前進させていくことで、その道をまっすぐ歩んでいく。
やりたい、意味がある、と思うことに迷わずに、誰かの評価やいいね、を気にせずに。
自らの足で、自らの道を。
前へ前へ。