おわりのはじまり
産休に向けて、
仕事がいよいよ終わろうとしている。
ひとつひとつ。
色んなことを手放していく段階になってきた。
先に責任を持てない私が発信できるのも、もう終わりだ。
それは周りもわかっていることで、色んなことを私ではなく、そのあとに続く人に求める。
この12年間は、仕事一色だった。
はじめの3年は、大きく変わりすぎた環境に自分を合わせていくことに必死だった。
九州という新しい土地、はじめての一人暮らし、会社という人間関係、営業という仕事、たくさんのお客さん。
負けず嫌いの私が、男性に負けないことを砦に戦った日々だった。
4年〜7年は、人材育成と自己認識の時間だった。自分は何がしたいのか、何に向いているのか、どんな人間なのか。
学びに投資をすることを覚えたのも、このころである。
入社してくる後輩への指導や人間関係に悩みながらも、充実した時間だった。
8〜9年は、自分への投資を決めた大きな時期であった。結婚しても仕事を続けていく、ということを腹に覚悟してからは、その仕事をどう楽しく充実させていくかを考えた。
自分の能力をあげて、仕事が面白くなればよい、と考えMBAに通いはじめた。
10〜12年は、新たな人材育成と新たな仕事のチャレンジの連続だった。そのチャレンジはどれも完結できていない。
でも今思えば、新しいことにチャレンジする機会をたくさんもらっていた。打席に自分が立っていることをもっと強く意識して、結果にこだわるべきだった。
これからはじまる12年〜13年は、仕事の現場からは離れて、新たな自分の価値観を作る時間になる。
自分ではないけど、他人ではない。
自分以外の命に対して責任を持つ。
温かくて柔らかいもトキ。
仕事への想いや価値観が出来上がったこのときに、こういう時間を持てることは幸せなことだと思う。
今からはじまる時間は未知だからこそ、ワクワクするし楽しみだ。
いま一度、私に還るときである。
ひとつの環境でハマりきって進化していく道。
色んな場所を経験して色んなステージに立って自分を進化させていく道。
私の道は後者。それは、10年以上前からわかっていたこと、思っていたこと。
新たなステージは、私を進化させてくれる。
新たなステージに立つときは、張り切って振り切ってそのステージを楽しむこと。
ときに結果にこだわること。
終わることで、いまはじまる。
ひとりじゃない。